鉄道マニアのこじらせ話

鉄道好きも知ってるようで知らない、そんな鉄道の技術をわかる範囲でご紹介したいと思っているブログです。もちろん、それだけではネタが尽きるので、鉄道技術や鉄道以外のお話もさせていただきます。

鉄道技術「第1回 電気の流れ方」

鉄道技術のお話の1回目は電気の流れ方からご紹介していきたいと思います。

できるだけ順序立ててテーマを設定していこうと思ってます。
また、「わかりにくいよ」、「もっと詳しく教えて」といった質問要望はコメント欄でお受けいたします。
できるだけわかりやすくお話していこうと思います。

早速本題に入りましょう。
電気の流れ方ですが、パンタグラフから電気を取り入れていると言うことは、なんとなくお分かりいただけてるところだと思います。

では、その電気はどこへ行くの?

電気が流れるには必ず『閉回路』と呼ばれる状態が必要です。
小学校の理科の授業で乾電池で豆電球を光らせる実験・工作しませんでしたか?
乾電池の正極(+)から豆電球、乾電池の負極(-)と、乾電池と豆電球が一つの輪になるように導線を使って接続させると豆電球が光りましたよね。

これが『閉回路』と呼ばれる状態で、一つのループ状の回路が構成されていれば電流が流れます。
電車が走る仕組みもこの『閉回路』と呼ばれる状態になっているから走るのです。

では、乾電池と豆電球を電車に置き換えてみましょう。
乾電池は変電所、豆電球は電車です。
変電所とは、電力会社から送電される電気を電車の走行に必要な電気に変換してくれる場所です。
この話の中では単純な電源(発電所)のようなものと思っていただいて構いません。
乾電池の正極と豆電球をつなぐ導線は架線です。

この辺まではなんとなく予想がつくかと思いますが、乾電池の負極と豆電球をつなぐ導線が出てきてません。
これでは『閉回路』が成立してないので、電流は流れません。

キーとなる最後の導線は、実はレールなのです。
変電所から架線を経由してパンタグラフから取り入れた電気は、電車の様々な機器を経由して車輪からレールを経て変電所へと帰っていくのです。
電車の機器については別日詳しくお話しますので、慌てないでくださいね。

これで『閉回路』が成立してめでたく電流が流れ、電車は電気を取り入れることができるのです。


初回からえらく長くなってしまったので、最後にまとめておきましょう。

電車が取り入れる電気の流れは

『変電所→架線→電車(パンタグラフ→各機器→車輪)→レール→変電所』

になります。

第1回目は以上です。
次回は電車のモータの種類についてお話しできればと思いますので、よろしくお願いいたします。