鉄道マニアのこじらせ話

鉄道好きも知ってるようで知らない、そんな鉄道の技術をわかる範囲でご紹介したいと思っているブログです。もちろん、それだけではネタが尽きるので、鉄道技術や鉄道以外のお話もさせていただきます。

鉄道技術「第7回 界磁添加励磁制御」

抵抗制御をベースに発展していった制御方式の紹介として、界磁チョッパ制御の次に界磁添加励磁制御ついてご紹介いたします。
界磁電流の制御については今までで説明してきましたので、そちらを参照してください。
もう説明することも多くないのでサクっと終わりそうです(;^_^A


界磁チョッパ制御は界磁電流の強弱をチョッパ装置で制御するものでしたが、この界磁添加励磁制御は直巻電動機の界磁に別電源からの回路を接続させ、界磁電流を制御する方式です。
界磁電流用の別電源が必要となりますが、この電源は電動発電機やインバータで発生させたものを使うことができます。

界磁チョッパ制御は私鉄車両で多く採用されましたが、界磁添加励磁制御国鉄~JR車両での採用が多くなってます。
国鉄205系、211系、213系などは界磁添加励磁制御を採用しております。
これは構造が簡素な直巻電動機を使用することで、コストを下げる狙いがあるようです。

また、抵抗制御ベースで直巻電動機を用いるところから、抵抗制御のみの車を比較的簡単に回生制動付きの車両に改造させることが可能です。
実際、東京メトロ5000系東葉高速1000系や京阪電鉄2200系、2400系、阪神電鉄2000系は抵抗制御から界磁添加励磁制御に改造された車になります。


抵抗制御をベースとする制御のお話はこの辺で十分かなと思います。
次回以降は抵抗制御をベースとしない直流電動機の制御方法を見ていきたいと思います。